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今後の医学と経済について

一人ブレスト一回目

医学と医療の行き詰まり

  • 高コストの原因は高齢化ではなくて、技術革新、ほぼ改善不能(クルーグマン)
  • 高コストは誤った競争によるもので改善可能(ポーター)

たぶん、ポーターのいう「誤った競争」ってのは正しい。

ただ、彼のいう「誤った競争を改善することによる、医療の経済効率向上」というのは、効果は限定的と思う。少なくとも、日本では、医療の効率を改善することで医療費の大幅な抑制ができるとか、消費税増税が避けられるとかってことはありえないと思う。

結局、新しい医療技術が生まれ、新しいサービスが提供されると、その需要が掘り起こされ、マーケットが拡大する。このマーケットの拡大が、結局のところ、医療費と医療にかかる人員が増え続けている最大の原因。

オルタナティブメディシンを推奨することで、医療費を抑制しようとしている一部のヨーロッパの政府は、結局のところ、それを狙っている。

たぶん、低成長経済のもとで医療にかかる人材が増え続けることは、経済全体の変質をもたらす。

未来の経済。

SF作品で、「ホーリーファイアー」ってのがあった。ブルース・スターリングの作品。

たぶん、あれは、十分に実現可能な社会。

遠い未来、事実上、「寿命」という概念がなくなった時代。むろん、それは、その世界のすばらしい医療技術のおかげ。その時代の人々は、寿命を延ばすための肉体のメンテナンスのために努力を怠らない。

もちろん、そういう技術があるからといって、だれもが、そういう技術の恩恵を受けられるわけではない。

カネがかかるのだろうって?

ちがう。

その時代だって、病院では、良質の労働力が不足しているのだ。

したがって、一番簡単に、最新の医療技術の恩恵に預かるためには、病院で介護や看護のボランティアをすること。

病院は、ボランティアに参加したスタッフに、優先的に医療の恩恵を受けられるクーポンを発行する。

このクーポンこそが、この時代の人々が一番ほしがる資産。

つまり、この時代の優良病院は、事実上の造幣局の機能を持っているのだ。

病院の介護ボランティアは、この時代の花形。

少し前の社会での超エリートのビジネスマンとか銀行員とか、そういう扱い。

みんな、それを模倣する。

警察官の制服も、ピンク色。

犯人を「捕まえる」なんてことはしない。

クッキーを焼いていって、

「まあ、そんなとんがっていないで、クッキーでも食べながら、おばあちゃんの話をお聞き。。」

そういって、100歳の少年を「補導」するわけだ。

そういう時代。

話がそれた。

次回は、未来の医療がどうあるべきかって話。

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