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SNS医局

(このエントリーは、別のブログで僕が書いたエントリーを再録したものです)

以前、医局の崩壊に対する、代案がひとつあると思うって話しをした。別に、医局復活の政策とかがあるわけじゃなくて、世の中、何かの組織がなくなると、その組織が提供してきたニーズを別の形で埋める新しい何かがうまれるものだなって話。つまり、ポスト医局の医師の組織の話。

で、それに気がつくきっかけになった話を書こうと思う。

僕が今、勤務している大学で、僕と同じ年齢の外科医が、昨年、医局をやめた。
ここ数年、医局の影響力ってのは低下する一方で、多くの医師が医局を脱出している。だから、それ自体は、特に驚くほどのことでもない。で、その医師の次に行く職場は、どこで見つけてきたかって聞いたら、一昨年医局をやめた同僚の紹介とのこと。それも、別に驚くには当たらない。医局を辞めたとしても、元同じ医局だった医師同士のつながりは、そう簡単になくなるものじゃないだろうから。

ただ、その外科医と話していて、ちょっと驚いたのが、その、以前に、医局を辞めた同僚と、どうやって連絡を取り合っていたのかって話。

その先にやめた外科医とは、しばらく連絡を取り合っていなくって、昨年、ミクシィで久しぶりに見つけたという。

どうも、以前に医局を辞めた医師とか、大学時代の同級生で医局に所属していない医師とかが中心になってやっているミクシィのコミュニティがあって、それが、お互いの職場を紹介する場にもなっているという話だった。

「ほう、ミクシィですか。」

「うん、たぶん、どこの医局もそうだったろうと思うんだけれど、ちょっと前、新研修制度が始まったとき、ウチの医局でも、引き上げ命令が出たんですよ。で、そのときに、引き上げに反発して、関連病院に残った医者たちが、結構いましてね。医局と縁が切れちゃったから、お互いの連絡を取り合うために、ミクシィはじめたんですよ。」

「今は、そのコミュニティで、時々、お互いの異動の連絡もしているみたいなんですよ。」

ありえないはなしじゃないんだけれど、ちょっとビックリ。残念ながらミクシィでのコミュニティ名は聞き忘れたんだけれど、あっても不思議じゃない話。

「勤務先も、僕らも、他人のやっている人材紹介会社からの紹介よりも、よく知っている医師の紹介のほうが安心できるんで、評判は悪くないんですよ。」

医療関係者じゃないひとには、少し説明が必要かもしれない。医局っていうものについて、別の記事を書いたので、必要なら、読んでほしい。

いま、僕が、大きな動きになるかもしれないと思っているのが、この、SNSを利用した医局に代わるもの、つまり、SNS医局。

たぶん、今でも、旧態依然とした医局を通じての医師の紹介が、他のシステムを圧倒している。いろんな人材派遣会社も医療分野に参入してきた。でも、知人の医師同士で作るSNS医局ってのも、悪くないのじゃないかな。

そう思う。

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