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某システムのユーザインターフェイスの設計方針

どうも、別のシステムのユーザーインターフェイスも作らなくてはいけなさそう。

というわけで、メモ

作成するシステムの背景


  • これから開発、販売するシステムはウェブをユーザインターフェイスとして利用する業務用のシステムである。
  • このシステムを利用する業界では、すでに、類似の機能をもつ既存のシステムが、かなりの数販売されている。
  • この既存のシステム市場は、大手業者向けと、小規模業者向けで、かなり異なる状況にある。
  • 小規模業者向けシステムは、大抵UNIXかPCのクライアント数台とサーバー1〜3台で構成されており、導入コストが数百万円、メンテナンスコストが年間百万円程度

  • 大手業者向けシステムは、ソフトウェア開発の観点からは、上記構成+バックオフィスといった感じに見えなくもないけれど、バックオフィス部分が非常に大きくなるので、一種の「基幹系」システムの様相を呈している。
  • 小規模業者向け市場では、このシステムは、普及率は10%程度。また、特にシェアの大きな業者は存在しない。
  • 大手業者向け市場では、普及率は80%近い。某SIerの製品が独占的な地位を占めている。
  • この業界では、小規模業者のほとんどは、大手業者に長年勤務した従業員がスピンアウトしてスタートさせたものである。今後も、この傾向は続くと思われる。
  • この業界で、小規模業者をターゲットにしたシステムの市場に、ウェブブラウザの上で動作する、ASP型の製品を売り込むのが目的。サーバーを自社に置かなくてもよい分だけ、導入コストとメンテナンスコストを削減できるのがウリ。

    ユーザーインターフェイスの基本的な考え方


    • ウェブブラウザをユーザインターフェイスとして利用する。
    • このシステムは、遠隔でメンテナンスすることで、メンテナンスコストを大幅に削減できるのがウリの一つである。もし、サポートや、操作方法の説明などのために、SEが頻繁に客先に行かなくてはならないとしたら、この、ASP型のシステムによるメリットは無意味なものになりかねない。
    • したがって、システムのユーザーインターフェイスも、可能な限り、SEが実地に行って説明しなくてもいいように作られるべきである。
    • したがって、「ある程度習熟したユーザーに使い方が想像しやすい事」と、「習熟したユーザーにとって操作が効率的に行われる事」が、両立できない場合は、前者を優先する。(通常の業務用ソフトでは逆だと思う)また、「不慣れなユーザーが操作しても、使い方が想像しやすい事。間違いが起こりにくい事」も、必須である。
    • このシステムの主要な顧客になるユーザーは、大手業者に勤務していた時代に、大手業者で使っていた某SIerの製品に習熟している事が多い。僕は、某SIerの製品のユーザーインターフェイスはクズだと思うし、僕たちのユーザーの多くも、この会社の製品に否定的な印象を持っている事が多い。それでも、ユーザーが簡単に習熟できるために、また、僕たちのサポートの手間を少なくするために、某SIerの製品、つまり、すでに習熟した製品に近いユーザーインターフェイスが望ましい。
    • まとめると、この製品のユーザーインターフェイスの原則は、「驚き最小化の原則」である。誰にとっての驚きを最小化するのかというと、既に某SIerの製品に習熟した人にとってであり、また、我々の製品にある程度習熟した人にとってである。

      そこで、方針


      • 全体の画面デザイン、および画面遷移は某SIerのものに近いものにする。特に理由がない場合、画面デザインは、ユーザーが既に習熟している製品と同じにする。
      • 画面デザインのカスタマイズは、できるだけしなくてもいいようにする。これは、僕たちの使う開発ツールが、画面のカスタマイズを自由にできるシステムに不向きだからである。また、経験的に言って、画面のカスタマイズは、たいていのユーザーにとって、SEのサポート無しにできない。
      • 某SIerの製品は、ユーザーが自由にカスタマイズできる余地がかなり大きい。ほとんどのユーザーは画面のカスタマイズを同社のSEにしてもらっている。この部分は、たいていのユーザーにとって必要な最大公約数を提供する事にする。また、使用頻度の高いメニューを優先的に表示するなどの方法で、特殊な操作をするユーザーのユーザビリティを引き上げる事を試みる。
      • ブラウザ上で操作する際に問題になるようなインターフェイスの要素は、すべて取り除く。

      以上

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