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「天皇好き」はヤメテ欲しい

天皇絡みでの最近の民主党批判、よくわからん。

分からないのは、2点。
ひとつは、ネットを見てると「天皇好き」が急に増えたような気がすること。
もうひとつは、自民党のリベラル派と思われていた人たちが、「天皇を政治利用するな」みたいなことを行っていること。
正直、なんでこんなことになっているのかよく分からない。

僕は、これまで、天皇っていうのは、ある意味、外交や国政をスマートにするための方便にすぎないんだと、そう思ってきた。そして、それが戦後民主主義の(ということは、自民党内のリベラル派の)暗黙のコンセンサスだと思ってきた。

戦後の日本外交にとっての象徴天皇ってのは、ある意味、中国外交にとってのパンダみたいなもので、言葉は悪いけれども「外人さん接待要員」という部分は絶対ある。もちろん、あんまりはっきりとそういうことを言っては差し障りがあるのだけれど、でも、これまでずっとそういう扱いをしてきたのだし、それが悪いことだとなんて殆どの人は思っていなかったと思う。

先例が破られた?ガイジンさんへのサービスのためとか外圧とかで政府のルールがいきなり変更されるなんて、これまでにもいっぱいあったことじゃないですか。

それを今更、政治利用するなとか、先例を破ってはいけないとかっていっている人たちがネットにも政界にもこんなにいっぱいいるのを見ると、いつから、彼らはそんなに「天皇好き」になったんだろうって気がするのだ。

ネット右翼の皆さんはともかく、自民党は、もし、責任ある2大政党の一方であろうと思うのであれば、「天皇を政治利用するな」なんて、絶対に言ってはいけないと思う。天皇の立場なんて、はじめっから、この上なく政治的なものなんだし、自民党だって、もし再び政権に返り咲いたら、どういうふうに外交の場で「天皇カード」を使うかを決断しなくてはならないのだから。

小沢一郎っていう人は、凄まじいプラグマティストだ。今、彼は、中国に向けて「天皇カード」を使っている。しかも、これまでの天皇訪問の先例を曲げるという、別の「先例無視カード」も同時に使っているわけだ。

これは、日本の新政権が、これまで訪問を断った国々などよりも、とにかく中国を圧倒的に重視しているのだという強いシグナルを送ることになると思う。少なくとも、「一ヶ月ルール」っていうくだらないルールを破っただけにしては、これは、恐ろしくコストパフォーマンスのいい作戦だと思う。

小沢氏の中国重視外交というスタンスに対して賛否はあるだろうけれど、これに対して自民党は「天皇カード」を使ってはいけないなんて言ってはイケナイと思う。それでは民主党に対する対案になっていないもの。たぶん、自民党に必要なのは、「もっと効果的でエゲツない天皇利用方法の提案」とかだと思う。

僕には、「天皇カード」封印っていう意見が、これまで自民党の中ではリベラルに近いと思われていた人にまで広がっていることに非常な違和感がある。あんまり自民党は「天皇好き」なだけのファナティックな右翼政党になってはいけない。このままじゃ、二大政党の一方になるどころか、「憲法好き」の旧社会党みたいになっちまう。

そういうわけで、僕は、今回の天皇の扱い方に関する民主党批判には違和感がある。まして、自民党の議員までがそういうことを言っているのを聞くと、2大政党の先行きに非常な不安を覚える。

皆様、どう思われます?

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