なぞ

医者は病院にかからないのか?-医師国保組合の不思議

僕は、フリーランスの医者なので、国民健康保険に入ってなくてはいけないのだけれど、最近、東京都の医師保険組合のページ

を見て保険料が安いことに気づいた。で、これに入ろうかなと思っていたんだけれど(僕にも加入資格はあるみたいだ)。見ているうちに、いろいろ、気になるところがでてきて、考え込んでしまった。

正組合員一人月額17000円(組合員家族一人につき7000円)ってのは、自治体国保や一般の社保より確かに安い値段だ。月額17000円(扶養家族なし)てことは、年額20万4000円の保険料。

通常の自治体国保は、所得や住民税額によって保険料が変わるけれど、月額20万4000円ってのは、僕の住んでいる東京都文京区

では、住民税を14万2820円支払っている人の金額。


総務省発表のモデルケース

からすると、独身者では、年収300~350万円くらいの金額と思う。


つまり、決して高所得者とはいえない人向けの値段だ。

で、疑問なのは、こんな値段でどうしてやっていけるのかってこと。

はじめ、国庫補助が沢山出ている、つまり、東京の開業医がエコヒイキしてもらっているってことなのかなと思ったのだが、どうも、そうでもないらしい。

調べてみると、日本中どこでも、医師国保組合は、保険料が安い傾向にあるみたいだし、それに対する国庫補助も32%しかない。この数字は、他の国保組合に比べても、ずっと低い数字で、国庫補助の最低ラインだ。

これが意味するところは、医師自身への医療は、安上がりになる。つまり、医師は、他の職業の人に比べて、あまり病院にかからない傾向にあるということなのだろう。

これは、面白いかもしれない研究テーマ。


医学教育をうけると、病院や医療にかからなくなる傾向にある、としたら、一般向けに医学教育を行うことは、疾病予防などの効果があるってことなのかもしれない。


その投資効果ってのは、どれくらいだろう?

ウェブで調べていたら、こういう文章

を見つけた。

医師国保組合には自家診療の給付制限

というのがあるらしい。

うーん

つまり、僕自身(とその家族)が、僕の勤務先で治療を受けるとき、もしくは、僕自身が僕の家族を治療するときには保険がきかないってことか。

たぶん、架空の医療費請求を防ぐためなんだろうけれども、不便だという印象。

うーん、でも、保険料が安くつくのは魅力。入ろうかな。


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老いらくの恋

以前、別のブログで書いた記事の転載。
久しぶりに読み返してみて、感慨深い。
もし、時間が出来たら、老いらくの恋について書いてみるのも悪くないかと思う。

以下、引用

老いらくの恋ってやつに、最近、少し関心がある。
いや、あなたが思ったのより、たぶん、もう少し年上の人たちの話。
80歳以上、いわゆる後期高齢者のヒトたちの恋愛。

いわゆるドロッポ医の定番勤務なのだけれど、僕は、最近、老人ホームとか、老人病院とかに非常勤で行く機会が多い。
そういうところの入居者は、みな年寄り。あたりまえである。
年寄りで、だから、医学的な検査結果は、完全に正常というわけにも行かないのだけれど、でも、大掛かりな治療をしなくてはいけないというほどひどいものでもない。
多くの入居者も、歳をとったらそういうものだと割り切っているから、まあ、平和なものである。平和だと、医者の仕事なんて、ヒマなもの。日がな一日、年寄りと話をしているだけである。

特に医者に診てもらいたいわけでもない老人にとって、僕なんかは、ただ単に、時々来るだけの話好きのアンちゃんである。
そういうアンちゃんに話したい話題ってのも、ある程度、決まっているものなんだろうとと思う。
やたらとノロケ話が多いのである。

ウキウキしているときってのは、年齢に関係なく、ノロケたいのであろう。
彼と部屋にいる老人たちは、聞き飽きて、もう聞いてくれなくなっているのかもしれない。
時々訪問する家族には、彼は、隣のベッドのバアチャンに恋しているなんて言いにくいのかもしれない。
そういうわけで、彼らは、時々来るだけの話好きの医者相手にノロケているのだろう。

そういう「勤務中」に聞いた話、どれもこれも、濃厚な恋愛の話なのである。

これをネタに恋愛小説でも書きたくもなる。
でも、あいにく、僕には文才が足りなくて、後期高齢者の恋愛のなまめかしさを表現できない。
残念である。

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モスキート着信音のなぞ

たいした話じゃないんだけれど。

昨日のこと。

某小児科診療所にて

小学校高学年の男の子が診察室に入ってきた。

部屋の中には、彼と、ほかには、つきそいの母親と僕(医師)だけ。
と、突然、彼はなんとなくモジモジしはじめる。視線の先には、彼の手に持った携帯電話。
携帯電話を見ながら、こっちの様子を伺う。

なんとなく不自然だけれど、忙しい外来でのこと。
当然スルー。

同じ日の待合室で、別の中学生の男の子。携帯電話をいじっている。どこがというわけではないのだけれど、動作がなんとなく不自然。

その中学生が入ってきた。
診察する。ただの風邪だ。
その旨、説明している途中に、いきなり、何かに反応してビクッとする。
視線の先には、さっきからいじっていた携帯電話。

気になって、聞いてみる。
僕:「そのケータイ、どうしたの?」

彼:「えぇぇ。これですか。。いや、な、何もないですよ。」

僕:「。。。」

彼:「。。。」

数秒の沈黙。

彼:「あの、もしかして。。」
僕:「うん?」
彼:「聞こえるんですか?」
僕:「なにが?」

彼:「。。。」

僕:「。。。」

また、数秒の沈黙。
観念したように、話し始める。

彼:「これの着信音、モスキート音なんすよ。」
僕:「え?」

彼:「あの、大人には、聞こえないやつです。」
僕:「うん。僕には聞こえないけれど、今電話が鳴ってたのね?」
彼:「はい。メールですけど。」
僕:「友達からなのね?」
彼:「。。はい。学校のやつからのメールは、モスキートにしてるんです。」
僕:「どこで、手に入れるの?そんな着メロ。」
彼:「ダウンロード。ネットで。」

ふーん、そうか、モスキート音か。。。
ふと思いついて、聞いてみる。

僕:「ね、それ、授業中に、その音で、メールやりとりするんでしょ?」
彼:「えぇっ!」

彼:「。。。はい。そうです。」

僕:「学校の先生は、気づかない?」

彼:「。。。 はい。聞こえないみたいですから。」

彼:「でも、テストとかの時には、モスキート、使わないようにしてるんです。カンニングとか、よくないし。」

僕:「授業中のメールも、よくないと思うよ。」

彼:「はい。」

彼:「あの、先生は、これ、聞こえるんですか?」

僕:「聞こえないよ。僕だって、もう30台の後半だもの。」

彼:「じゃ、どうして、わかったんですか?」

僕:「あ?しぐさだよ。キミの。」

彼:「しぐさ、ですか。」

僕:「うん。」

僕は、ニヤニヤ笑いながら、続ける。

隠し事しているつもりかもしれないけれど、しぐさが不自然なんだよ。
キミは、大人の前でポーカーフェイスを気取るなんて、まだ早いってことだな。

もうすこし、人生経験をつんだら、ポーカーフェイス、できるようになるよ。
その代わり、モスキート音も、聞こえなくなると思うけどね。

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マイケルジャクソンの名前のなぞ

たいした謎ではないのだが。。。

一昨日、某小児科診療所にて

4歳子供「しってるー?」

僕「なに?」

4歳子供「じゃいけるまくそん死んだってー」

僕「マイケルジャクソン、でしょ?」

4歳子供「そう、じゃいけるまくそん!

どうも、彼にとっては、かのKing of Popは「じゃいけるまくそん」らしい。

それを聞いた診療所の看護婦

「そういえば、うちの妹も、むかし、『じゃいけるまくそん』って言ってた。」

ということは、マイケルジャクソンを「じゃいけるまくそん」と呼ぶ言い間違いは、普遍的なのか?

というわけで、昨日、調査してみた。

目的

幼児が、マイケルジャクソンを「じゃいけるまくそん」と呼ぶいい間違いの頻度を調べること。

方法

通勤前に、マイケルジャクソンの写真の載ったスポーツ紙を購入。幼児に写真を見せ、「この人の名前、知ってる?」と質問した。実験対象は、埼玉県某保育園の4〜6歳の幼児8人。

結果

回答の多い順に

じゃいけるまくそん! 3人

知らない 3人

マイケルジャクソン 1人

じゃいけるじぇいそん 1人(誰だ、それ?)

お母さん! 1人(お前、だれ?)

不可解な回答も見受けられる上、調査対象者数も限られており、「じゃいけるまくそん」が幼児の中で普遍的かどうかの結論を出すには、さらなる調査が必要と思われる。

いや、ただそれだけです。

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