クラウド時代のクライアント

がんが治るコンピュータゲーム

何年か前、小児科の医者が集まって呑んでいた席で、子供のがんの治療に役に立つコンピュータゲームってのが、話題になったことがあった。
そのときの話題では、
「コンピュータゲームをプレイすることで、抗がん剤などを使うつらい治療のメリットを学ぶことができ、患者が治療に積極的になる。結果として、癌が治癒しやすくなる。」とか、「がん細胞をやっつけるゲームをプレイすることでがんを克服するイメージを患者に感じてもらう。それで、その結果として、癌が治癒しやすくなる」いう話だった気がする。

今日、某IT企業での同僚と話をしていて、たまたま、その話がでた。
PubMedで検索してみたところ、
多分、以前に読んだ論文は、これ(J Pediatr Oncol Nurs. 2006 Sep-Oct;23(5):269-75.)だと思う。
問題のゲームは、これ。
Re-Mission。めちゃくちゃ派手なアクションゲームだが、結構ハード。フリーで結構品質がいいのでテストプレイをおすすめする。
著者のパメラ加藤氏で検索すると、なんだか、同工異曲のような論文が並ぶ。
たとえば、これとかこれとかこれとか。
検索していて、日本語の記事も見つかった。

要するに、がんについてのゲームの論文を書き続けている人みたい。
日本語の記事も見つけた。テレビゲームはガンに打ち勝つ有効な治療薬 - 米国
だそうだ。

パメラ加藤は、先の論文の中で、この種の医療に役に立つゲームっていうのは、がんだけじゃなくて、ほかの病気、たとえば、うつ病とか肥満とか、いろんな病気の治療に使えるはずだと主張している。

こういう、コンピュータゲームで健康になるっていうアイデアは、楽しい。

ただ、ReMissionは、ゲームとしてハードすぎる。銃でがん細胞を倒しながら、ステージを先に進む、アクションゲームなのだが、ほとんどのプレイヤーは後のほうのステージに到達することは出来ないと思う。
プレイヤーに、ゲームを通じて何かを学んでもらうことが目的であれば、出来るだけ多くのプレイヤーに、すべてのステージを遊んでもらうべきだ。あんまりハードなゲームではいけない。

それに、絵柄がアメコミみたいで好きになれない。
「がん」とその「治療」というシリアスな話題を扱うわけだから、プレイヤーの感情に配慮するならば、登場キャラクターは、もっとコミカルな絵柄、たとえば、ポケモンとかミッキーマウスとか、マリオのようなやつのほうが、よかったと思う。

そういうわけで思い出すのが、任天堂のマリオRPG3とかみたいなの。

あれは、まさに、「メタボ撲滅」をネタにしたゲームで、しかも、「ミクロの決死圏」よろしく、クッパの体の中で戦うのだ。
任天堂さん、ひょっとしたら、病気の治療のためのゲームを作る気だったのだろうか?

もし、そういう、病気治療に役に立つゲームみたいなのを作りたいという人がいたら、連絡してほしい。
僕にもいくつかネタがある。

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身体感覚のための携帯デバイス

ずっと以前に、身体的な感覚のためのコンピュータ、つまり、自分の体について感じた感覚を記録したり、それについて調べたりするためのコンピュータのデザインってのは、どうあるべきかってのを考えた事がある。そのときのことを思い出しながら、身体的感覚のためのコンピュータデザインについて、あれこれ考え、つれづれと書いてみる。
(ところで、つれづれなるままに、っていうのは、要するに文章を書きながら行う、一人ブレインストーミングなのだと、いま、思い当たった)

以下、箇条書き。


  • 自分の体について感じた事を記録したり、感じた事について調べたりするためのコンピュータが欲しい。

  • 当然、ポータブルなマシンでなくてはならない。だって、いつでも利用できないといけないから。

  • 入力インターフェイスとして、最低でも、カメラ、マイクは必要。キーボードは、テキストの入力には向いているかもしれないが、あいまいな「感じた事」を入力するには向いていない。

  • それから、「粘土インターフェイス」みたいなのがあったらいい。

  • 伸び縮みする薄いゴムの袋に入った粘土のかたまりのような「入力機器」。ぐにゃぐにゃと形をかえる事ができ、適切な形にぐにゃぐにゃと変えて、決定ボタンを押す事で、「形」を入力したり、リズムに合わせて形を変えることで「動き」を入力する。「形」と「動き」は、ちょうど、「動画」と「静止画」の関係

  • もし「粘土インターフェイス」が無理なら、多数の関節が稼働する(GIジョー人形のような)「人形マウス」でも、かまわない。それを使う事で「ポーズ」と「ダンス」を入力できる。「ポーズ」と「ダンス」ってのは、要するに、静止画と動画の関係。

  • どうしても「人形マウス」が無理なら最低でもタッチパネルとカメラが必要。

  • つまり、タッチパネルに映った人形を触って操作したり、オプションの「人形」をカメラに撮って入力する訳。


それから、出力装置について。

  • できれば、「粘土型モニタ」か「人形型モニタ」が欲しい。「ポーズ」や「ダンス」を出力するため。どうしてもダメなら普通のモニタとスピーカーでもいいけど

  • あと、出入力機器として、昔のバーチャルリアリティであったようなグローブとかメガネの携帯バージョンもオプションでつけられるといいと思う。


人形とかグローブとかは、多分、身体的な感覚の記録に役に立つ。たとえば、スポーツのフォームとか、職人の仕事の方法とか、楽器の演奏のテクニックとか、そういうものを記録して、再生(つまり、他の人の職人芸をトレースできるわけ)ができる。
多分、昔、「バーチャルリアリティ」って言われた技術は、職人の身体の感覚の記録装置として復活するのではないか。
たぶん、そういうシステムをtwitterみたいな感じで簡単に投稿、検索できるシステムがあると、いろいろ面白い事になるのだろうと思う。

今あるデバイスで、これに近い事をやるのならば、iPhoneが一番かな。

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HPのマルチタッチは、ダメだ。

HP TouchSmart tx2 Notebook PC


フリック ローテイト ズーム / ピンチ
Internet Explorer® などの進む・戻るや上下のスクロールが、指先で画面をはじくような操作で快適に楽しめます。 片方の指を支点に、もう一方の指を回し (ピポッド)、画像を回転できます。 画像の拡大・縮小をマルチタッチでおこなえます。

店頭で使ってみた。
正直のところ、操作性は良くない。iPhone/iPod touchみたいな操作を期待すると失望する。
また、ウィンドウズのボタンは、指でタップする事を想定したデザインとは言いがたい。

こういう細かなデザインのことを考えると、まだまだアップルの製品に軍配が上がる。

アップルのiPhone/iPod touchのインターフェイス、特にマルチタッチのインターフェイスは、僕にとって衝撃だった。もう、僕は、少なくとも携帯デバイスに関しては、マルチタッチのスクリーンを備えていない製品は使いたくない。

携帯デバイスは画面が小さい。だから、携帯デバイスで大きいドキュメントを見る事は困難だ。
これまで当たり前だと思っていたことをマルチタッチのデバイスはかえてしまったと思う。
たとえ小さい画面であっても、十分に自然なインターフェイスでドキュメントの拡大、縮小、移動ができれば、大きなドキュメントを読む事も苦にならないのだ。

とはいえ、iPhoneは日常の業務にはやや小さすぎる。ネットブックのサイズのマシンにマルチタッチのインターフェイスを搭載してもらえば、もっと便利だろうと思う。
そういうわけで、アップル製ネットブック(たぶん、見た目はiPod touchの大型版みたいになるだろう。呼び方も、「ネットブック」というより、iBoardとかiSlateとかいうほうがふさわしいだろうとおもうけれど)を待ち望んでいる。

もちろん、アップル製品でなくてもかまわない。

でも、HPの上記製品は、まだダメだ。
正直、マルチタッチが全然こなれていないのだ。たぶん、使いにくい理由のひとつは、Windows VistaっていうOSのインターフェイスがマルチタッチで使いやすいように作り込まれていないという事なのだろうと思う。

Windows 7はマルチタッチに対応するそうなので期待したいところ。

最近、僕の仕事のほとんどもウェブブラウザの上でできるようになってきた。
クラウド時代、ウェブブラウザを備えた無数の種類のマシンの中から、僕たちは好きなものを選ぶ事ができるようになった。
多分、その中で、もっとも使いやすい、見栄えのするインターフェイスを備えた製品が選ばれるのだろう。

こういう競争はアップルの得意分野。
そして、今はまだ、アップルの独壇場。

そういうセンスのプレーヤーが、もっと出てきてくれて、使いやすいインターフェイスのマシンをもっと作ってくれたらいいのだけれど。たとえば、Linuxベースのネットブックで、そういうのを作れないものかと思うのだけれど。

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アップル製ネットブックのうわさ

いままで、何度も出ては消えた、アップル製ネットブックのうわさ
今回のものは信用できるか?

個人的には、「小さいマックブック」は、あまりほしいと思わない(それなら、Linuxの入ったネットブックでいい)。
でも、今回の創造図のような、「大きめのiPodTouch」であれば、すごくほしいと思う。
iPhoneで一番優れていると思ったのは、小さな画面上で、大きなドキュメントをストレスなく見られること。それから、ローカルファイルをユーザーが触れないようになっていること。

とくに後者には、批判も多いけれども、使い勝手のいいASP型のサービスが増えてきている現在、大切なデータやアプリケーションはサーバーにのみ置いて、クライアントサイドは、使いやすいユーザーインターフェイスを提供することに徹するというのは、正しい方向性だと思う。

現時点では、ケータイモバイル環境でこそ、まだ便利に使えるインフラは整っていないけれども、zumodriveのようなクラウドストレージと組み合わせて使えば、ネットブック的な市場では、カテゴリーキラーになれるのではないかと思うのだ。

少なくとも、僕は買うと思う。

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